平成28年中野区議会(第3回定例会)本会議一般質問


3、東京オリンピック・パラリンピックに向けての区の取り組みについて。
4年後に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、開催国として今大会以上の日本選手の活躍が期待されるとともに、競技の成績にとどまらず、大会の開催を通じたさまざまな効果をもたらすため、区としても全力で取り組んでいく必要があります。私も東京オリンピック・パラリンピック推進・スポーツ振興中野区議会議員連盟の一員として全力でサポート、バックアップしていきます。皆様もよろしくお願いいたします。
平和の森公園に整備を計画されている新体育館では、東京オリンピック・パラリンピックの開催前に開設する予定であり、事前キャンプや練習場等と活用するための検討を進めており、本定例会におきまして市川みのる議員が海外選手団の誘致に関するメリットについて一般質問をしたところ、対外的な広報によるシティプロモーション効果、選手団の歓迎・おもてなしによるコミュニティ意識の醸成、青少年への教育効果が期待できるとの答弁がありました。
そこで、具体的に計画を立てる必要性が出てきておりますので、伺います。
区が海外選手団を誘致するためにはどのような手続が必要なのでしょうか。東京都や公益財団法人オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会などとの協議の必要性も含めてお答えください。
また、東京オリンピック・パラリンピックを成功させるためには、行政による普及啓発にとどまらず、多くの区民が大会の運営に参画して区民みずからがつくり上げるオリンピック・パラリンピックとすることで、大会後も心に残る記憶となり、より強いレガシー・ヘリテージが形成されるものであると考えます。
昨年の2月に東京都が発表した世論調査の結果によれば、およそ4人に1人がボランティアに参加したいと回答しております。現在開催されているリオデジャネイロ大会においても、7万人のボランティア募集に対して20万人以上の人から応募があったということです。運営に関する多種多様の役割を担うボランティアは、今やオリンピック・パラリンピックの成功には欠かせない存在となっております。組織委員会は2020年東京大会に向けて8万人のボランティアを募集するとしています。
そこで伺いますが、中野区としてはボランティアの募集や活用についてどのように考えていますでしょうか。国際交流なども期待できる大きな事業です。御見解をお聞かせください。
また、小・中学校においてはオリンピック・パラリンピック教育が進んでおります。オリンピック・パラリンピックは、オリンピック憲章に示されているオリンピック開催の意義について理解しながら、すばらしい演技や記録を追求する姿に感動を覚え、大きな成果の象徴であるメダルの重みを国民全員で受けとめることが大切であると認識しております。
イギリスは、アテネ、北京、ロンドン、リオ大会と回を重ねるたびにメダル数をふやしております。宝くじの収益を各競技に充てるなどの金銭面でのサポートがメダル増加の一因と考えられておりますが、それとあわせて競技人口を国を挙げて増加させたということも理由にあるそうです。競技人口をふやすことで、その競技全体の裾野を広げ底上げをするということです。トップアスリートに特殊トレーニング環境を与えてさらに引き上げるというのも有効でありますが、その底上げがイギリスのメダル数に反映したということです。もちろん全国民が運動・スポーツすることは健康増進施策と合致するところです。今から日本代表を中野区から輩出してほしいなどと無理なことは言いませんが、日本全体を盛り上げて、そしてその競技の底上げを目指すためにもオリンピック・パラリンピック教育は非常に重要なことであると考えます。オリンピック・パラリンピック教育については、既に教育推進校を定め、昨年度は15校が指定を受け、本年度は公立幼稚園、小学校、中学校全体が推進校に指定されていると聞いております。メダリストやアスリートを招聘し、演技を見たり聞いたりすることは子どもたちにとってよい経験となるでしょう。
そこで伺いますが、区がこれまでにオリンピック・パラリンピック教育にどのように取り組んでこられたのか、そしてどのような効用があったのか、お聞かせください。
また、これまでの取り組みを踏まえて、今後のオリンピック・パラリンピック教育をどのように展開しようとしているのか、伺います。
そして、教育によってスポーツ活動の機運が高まっても、区内のスポーツ施設の利用が不便であってはもったいないことです。私も施設の一利用者として実感するところでもありますし、ほかの施設利用者からの声としても、小・中学校体育館、スポーツ・コミュニティプラザ等の運動施設の備品の拡充が求められております。今後の区の運動施設のあり方についてお伺いいたします。
東京オリンピック・パラリンピックによるさまざまなプラスの効果が最大限引き出されることを求め、この項の質問を終えます。

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