平成27年中野区議会(第4回定例会)本会議一般質問


それでは、3.区内のインターネット環境において、いわゆるNakano Free Wi-Fiについて質問をさせていただきます。

中野区において10月29日よりNakano Free Wi-Fiが開始されました。官公庁の調査によると、外国人旅行者が旅行中に困ったことの1位は36.7%で、無線公衆LANの環境がないということ。それで2位が24.0%で、コミュニケーションがとりづらいということでした。また近年、新興国が経済的に成長している原因としてはICT、つまり情報通信技術の導入があります。通信ネットワーク整備を有線で行うのはこれまで困難でありましたが、無線で構築できるようになったことから、そういった新興国でも爆発的に発展したということになります。つまり、通信インフラはあらゆるインフラの中で整備がしやすいものの代表と言えます。また、外国人によるインバウンド観光・消費を促すためにも重要な整備だと考えます。今後もフリーWi-Fi利用者の増加が見込まれ、店舗への導入はさらなる優位性も見込めます。区がNakano Free Wi-Fiを整備したことは、今後の通信インフラの拡大とそれに伴うサービスの拡充が期待されるところではありますが、中野駅周辺では5カ所、そのほかは東中野、中野坂上、野方、鷺ノ宮の各駅周辺1カ所ずつとなっており、まだ十分とは言えません。区内の駅で鉄道事業者がWi-Fiを設置しているのは、東京メトロの東西線の中野駅だけだと聞いております。丸ノ内線沿線では西新宿まで設置されていますが、中野坂上駅から西側の駅については設置されておらず、Nakano Free Wi-Fiも中野坂上駅周辺のみとなっており、地域の格差を感じずにはいられません。今後は、商店街など民間アクセスポイントも加えていくということですが、理解と協力が必要だと思います。Nakano Free Wi-Fiに入るメリットを、それら民間商店街などに説明をしてメリットを打ち出していくべきだと考えます。

アメリカではありますが、調査会社IHLグループ社が行った店内ネットワークとWi-Fi導入が顧客体験に与える影響という調査結果によりますと、店内Wi-Fiを導入した28%の企業が顧客ロイヤリティーを高め、顧客の店内滞在時間を伸ばし、そして売り上げが2%増加したことが報告されています。商店街の活性化が見込めるNakano Free Wi-Fi、まだ検証には至っておりませんが、現在の交通結節点のみだけではなく、さらなる設置を推進してはいかがでしょうか。今後どのようにしてNakano Free Wi-Fiの拡大と普及を図ろうとしているのか伺い、この項の質問を終わります。

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