(3)組織について
中野区は、従来の係や課という組織を廃止して、担当・分野といった組織として執行責任者や統括管理者を配置しています。このことによって部署を横断する課題に対してある程度柔軟かつ効果的に対応することができる組織のルールがあると認識していますが、部と部の間では一つハードルが上がるところです。しかし、地域包括ケアは現段階で五つの部をまたぐことになっております。先ほど紹介した足立区のごみ屋敷問題の事例でも六つの部の職員が連携していく必要があります。地域包括ケアに対しては部と部の間に落ちてしまいかねない事例もあろうかと思います。地域包括ケアの取り組みを発展させていくためには、複数の部署の職員が主体的に柔軟的に連携して課題解決に向けた取り組みを進めていかなければなりません。部署を横断する課題に対して、縦割り意識を脱却し効果的に連携するとともに、総合的な観点で課題を解決することが非常に重要ではないかと考えます。こうした問題をクリアするために、職員の人事配置や権限の付与など区として考えられることはありますでしょうか。お伺いして、この項の質問を終えます。
5ページ目:「(4)契約・発注について」