平成29年中野区議会(第4回定例会)本会議一般質問


4 地域情報の発信方法について

 四つ目、地域情報の発信方法について。最近、国内で無料のローカルSNSサイトが幾つかあります。特に「マチマチ」という名前のローカルSNSが注目を浴びております。全体の仕様はフェイスブックと同様でありますが、登録情報には住所で町名と何丁目までということが含められ、住んでいる地域がある程度特定されます。そして、地域イベント、保育所、介護・医療、防災などサイト利用者が欲しい情報を選択することで、自分好みのエリア情報が入ってくるサービスであります。また、誰もが地域情報を発信することができ、見知らぬ方と情報共有をし、その地域の方々と仲よくなれます。

 この機能を利活用しようと、ことしの6月に渋谷区、8月に豊島区、9月に文京区がこのサイトの運営事業者と業務提携を行っており、区からの情報発信の手助けをしているということです。例えば保育所の情報を区の担当部署から発信すれば、その情報を求めている方々にダイレクトに情報が届きます。区も利用者も無料で使えるサービスであります。

 アメリカではネクストドアというローカルSNSが使われており、このサイトでは、自治体、警察など1,500以上の公共機関が活用しているということで、アメリカ人の登録人数は、人口の約半分ということになっております。ツイッターでは地域情報が探しにくく、フェイスブックでは近所の情報を投稿しづらい、LINEでは本当に近い人との情報のやりとりしかできないということで、ローカルSNSには、新しい地域の欲しい情報をほどよい規模感で共有できる可能性があります。

 そこでお伺しますが、中野区で、先ほど説明したマチマチなどのローカルSNSの利活用によりさらなる情報発信を行うとともに、地域コミュニティの力の支援を行っていくのはいかがでしょうか。

 事実、ローカルSNSの活用で特に保活情報共有されている人など、さまざまな効果が出ているということであります。また、このSNSでの交流が活発になり、地域に知り合いがふえれば、ファミリー世代が中野に対して愛着が出て転出せずに住み続けたり、引っ越しをしても中野での結びつきが続いていくなど、コミュニティが継続していくものと考えます。もし中野区でローカルSNSを導入した場合の活用方法や、また、その活用による効果はどのようなものがあるか、お伺いいたします。

 以上で全ての質問を終了させていただきます。御清聴ありがとうございました。

6ページ目:「中野区長田中大輔氏答弁を掲載」