平成28年中野区議会(第4回定例会)本会議一般質問


〔区長田中大輔登壇〕

○区長(田中大輔) 加藤 議員の御質問にお答えいたします。

体系的で区民にわかりやすい組織のあり方についてということで御質問がありました。

今後の組織のあり方ということでの御質問から入ります。区の職員、成果を上げても給料の上がり方が変わらないというわけではありません。

昇給にも幾つかの段階がありまして、成果に応じた給与の処遇といったようなこともある程度考えられております。

また、級格付けなどの際には成果や、あるいはその人間の持っている資質、そういったようなものを考慮しながら動機づけをしていくというようなことも考えているところであります。

組織の中で仕事をしていく、成果を上げるということと、それが認められて一定の処遇につながっていく、このことはやはり不可分のことなんだろうと考えております。

そうしたことも全体の構成要素の中にあるということを踏まえた上での答弁になります。

区としましては、課題を効率的、効果的に解決するために、各部が予算、人員、施設等の経営資源を最大限に活用し、事業を進める事業部制を採用しております。

区民にとってより価値の高いサービスを提供するために、現場起点の取り組みが必要であり、今後ともボトムアップ型で柔軟かつ迅速に区政目標の達成が図られる、そうした組織運営を行ってまいりたい、こう考えております。

事業部間での調整についてということです。

複数の事業部にまたがる課題については、それぞれの事業部の区政目標の達成という観点から、協力、連携をして取り組みを進めることになります。

この際、新たな取り組みに主にどのような区政目標の達成を目指すのかということを基準に、当該区政目標を担う部門が中心となり、各部の調整を行っていくこととなっております。

すなわち、どの部、分野においても、区全体の調整を行いながら、みずからの職務における目標を達成していくと、そういった役割を帯びているということであります。

そういった調整を行いながら仕事を進めていく中ですが、事業の内容が具体的になるまでの間、進行管理などを企画担当が調整をして進めているといったようなことでもあります。

次に、人権擁護施策についてであります。

人権擁護について、一人ひとりの権利が守られ、あらゆる差別を許さない地域社会を形成するためには、区は、個人や社会の多様性を理解し、相互に尊重し合い、誰もがみずからの個性や特徴、年齢、性別、思想信条、社会的少数派であることなどによって障壁を感じることなく活動ができるユニバーサルデザインのまちづくりを進めることとしております。

こうした考えから、家庭、学校、職場、地域など身近なところでの啓発活動を行い、多様性の理解促進を進めているところであります。

ユニバーサルデザインについて。ユニバーサルデザインの取り組みについては、誰もが自由に社会参加が進むまちの実現を目指し、まちのインフラや制度を誰もが使いやすいように設計していくことを目的とするものであります。

区としては、マジョリティーやマイノリティーとして捉えるのではなく、さまざまな人々の相互理解を図りながら取り組みを進めていくものと考えております。

今後、ユニバーサルデザインの審議会の答申を踏まえながら、その取り組みを進めていきたいと考えております。

私からは以上です。

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