令和6年中野区議会(第3回定例会)一般質問


【質問項目】
1.社会情勢を勘案した中野区区有施設整備計画の改定に向けての懸案事項について
(1)物価高騰について
(2)人件費上昇について
(3)同計画の改定について
2.部活動の地域移行について
3.旧中野刑務所正門について
4.中野区デジタル地域通貨「ナカペイ」について
5.その他

【概要】
1.社会情勢を勘案した中野区区有施設整備計画の改定に向けての懸案事項について
(中野サンプラザのショックを緩和する中野区財政計画を立案せよ)
https://agora-web.jp/archives/241004062246.html
をご参照ください。

2.部活動の地域移行について
「中学校部活動の地域移行」が地域力を向上させる:地域力向上モデルの提唱
https://agora-web.jp/archives/240325090722.html
をご参照ください。

3.旧中野刑務所正門について
 令和5年の第89号議案:令和5年度中野区一般会計補正予算で、旧中野刑務所正門の移築・修復に係る経費3億9,887万9,000円を増額、その議案の質疑において我が会派は「早期の平和の森小学校の新校舎整備を求める声が多いが、示されている工期は必ず守られるのか」という趣旨の問いに、「工期が遅れるという認識はございません。」と答弁。
 しかし先の8月28日の区民委員会の報告で、曳家に2か月以上の遅れが生じ、学校建設に影響が出る可能性が示された。想定外では納得がいかない。

 また費用に関しては、移転の事業費約11億円、門の曳家移転先の西側用地購入で約14億円、合計25億円、年間ランニングコストで100万円、そして今回のトラブルで補正予算が組まれるとの報告でした。用地購入費は公園として設定されなければ、補助金を受けられない可能性があります。

 少なからず、すでに25億円が計上され、納税義務者数20万人で割り返すと区民1人1万2千円以上の税金が使われます。すでに門の拝観料1万2千円を区民の皆様からお支払いいただいるような状況であり、本当に残すべきか疑問である。

4.中野区デジタル地域通貨「ナカペイ」について
 ナカペイは区民と中野区をつなぐDXツールです。令和7年度以降はイベント参加・健康活動でコミュニティポイントを付与することを検討しており、スマートウェルネスシティとナカペイの融和性が高いことから、大きな役割を果たすことを期待する。また、ナカペイによる購買状況やコミュニティポイントの付与状況をデータとして蓄積することで、スマートウェルネスシティ中野の実現に向けたEBPMや全庁的なDXにも役立てていくことも期待する。しかし中野区と区民のDX政策をまとめた現在の中野区地域情報推進計画にはデジタル地域通貨に関するデータの活用や、スマートウェルネスシティに関する取組について明記されていないため改定が必要だと考える。

 次にナカペイのクレジットカード不正利用対策について。長岡京市商工会が行ったプレミアム商品券事業では販売総額:1億円、発行総額1億2千万円であったがその中で200万円程度のクレジットカード不正利用が発覚しました。八王子市の事業でも同一人物が複数アカウント作成したプレミアムのポイントを重複取得、カードの不正利用が確認されており、中野区はナカペイにクレジットカード不正利用への対策を講じるべきと考える。

5.その他

■中野区政100周年記念事業について

中野区史・昭和編は、当時の新区役所の竣工記念で中野区史を編纂することになりました。

同書の『編纂事業を終えて』によると、当初の事業計画では2年間の予定だったものの、結果的に4年間かけて、昭和編全三巻、昭和資料編全三巻の6冊を刊行するという驚異的な事業になったと記されている。また4年間かけたにも関わらず、資料集めにバランスを欠き、内容もそれに準じたとあり、4年間でも時間が足りないと、暗に語っている。竣工記念で作成するには時期を逸しておりますが、中野区政100周年に向けてであれば、今から8年後となるため、間に合うと考える。区は検討を。