平成27年中野区議会(第3回定例会)本会議一般質問


続きまして、3、中野の地球温暖化の実態についてお伺いさせていただきます。

平成27年5月26日、特別区長会などから報告された、オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」温室効果ガス排出量(推計)算定結果において、市区町村別CO2排出量の報告によりますと、中野区のCO2排出量は荒川区に次いで23区中2番目の少なさとなっております。これは農業水産業、建設業、製造業、一般家庭、自動車・鉄道による運輸による消費エネルギーが少ないことが理由に挙げられます。1世帯当たりの自動車の所有台数が日本トップクラスで少ないということも、その数値を後押ししていると思われます。私が試算したところ、一般家庭の1世帯当たりの排出量は23区内で一番少なく、中野区は地球温暖化抑制に対して大きく貢献している区であると言えます。

国土交通省で提案する環境共生型の社会としてエコシティの概念があり、中野区としても中野区環境基本計画で“エコシティなかの”をうたっておりますが、東京というメガシティの中で低炭素を実現している中野区のCO2排出の実態から、「メガエコシティ中野」など、そういったキャッチフレーズで、人口過密都市において先進的な地球温暖化対策をしている中野区の活動をさらに推し進めるべきかと思いますが、いかがでしょうか。

地球温暖化抑止の政策として、現在、中野区ではCO2排出量の削減目標を持っていますが、平成23年度以降、東日本大震災以降、電力のCO2排出係数が大幅に上昇していることから、エネルギー消費量を削減してもCO2排出量はふえ続けることになっています。

私は、CO2排出量ではなく、区民にわかりやすいエネルギー消費量で区全体の削減目標を設定するとともに、各家庭にも、例えば「家庭の電力使用量を1割減らそう」といった形で具体的な目標を設定するなど、区民が参加しやすくすることで、区民を含めたオール中野で地球温暖化と戦っていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。

また、その地球温暖化防止に関する区の目標実現に向かって、さまざまな施策を行っていくことになります。区は、その効果が高いものを見きわめるとともに、その費用対効果も十分検証した上で、各施策の目標をしっかりと定め、施策展開を図っていくべきと考えますが、いかがでしょうか。

また、今後、中野のシンボルとなる中野駅周辺の再開発において、新たなエネルギーの活用方法について検討を進めてはいかがでしょうか。我が会派として同様の質問を平成25年第3回定例会で高橋かずちか議員がしておりますが、具体的な方針について言及されておりませんので、再開発事業に関しての具体的な答弁をお願いいたします。

以上でこの項の質問を終わり、私からの一般質問を終了させていただきます。御声援ありがとうございました。

8ページ目:「中野区長田中大輔氏答弁を掲載」