平成27年中野区議会(第3回定例会)本会議一般質問


≪一般質問議事録全文≫

2ページ目より公開している一般質問議事録は「なかの区議会WEBサイト」で公開している議事会議録より、加藤たくまの発言部分のみを引用し掲載しています。詳細はリンク先の議事録をご確認下さい。

なかの区議会会議録一覧より「平成27年09月14日中野区議会本会議(第3回定例会)の会議録」へのリンク

※リンク先は新規ウィンドウ、タブにて開きます。

  • 1.中野の防災体制について
    • (1)豪雨予測技術を用いた警報システムの構築について
    • (2)大規模水災害に備えたタイムライン(防災行動計画)の策定について
    • (3)大和町・弥生町の不燃化特区について
    • (4)通学路のブロック塀について
  • 2.中野が誇る歴史の検証について
  • 3.中野の地球温暖化の実態について
  • 4.その他

○議長(北原ともあき) 次に、加藤たくま議員。

【加藤たくま議員登壇】

○1番(加藤たくま) 平成27年第3回定例会に当たりまして、自由民主党議員団の立場から一般質問させていただきます。

先週の台風18号に伴う大水害がありました。私個人としましては常総市が一時期生活圏にあり、第二の故郷とも言える、特に思い入れがある場所であり、いたたまれない気持ちです。自衛隊、消防関係者などによる救助活動に敬意を表するとともに、被災された方々にはお見舞い申し上げます。

それでは、通告させていただきました項目に従いまして質問をさせていただきます。4、その他はございません。

4月の中野区議会議員選挙では、皆様から御支援、御声援を賜り、当選させていただきました。本当にありがとうございました。おくればせながら、この場をかりまして感謝の意を示します。

私、加藤たくまは、公約として、大学・国土交通省で防災の専門家として研究に携わってきた経験・ノウハウを生かし、災害に強いまち・中野をつくり出すことを訴えてまいりました。

そこで、まず、1、中野の防災体制について伺います。

日本は、豪雨・地震などの自然災害が多発する国で、地球温暖化・ヒートアイランド現象による気象現象の極端化は豪雨を多発させる可能性を高めており、また、30年以内に70%の確率で首都直下地震が発生すると予測されています。それに加え、中野はそれに伴う洪水・火災の被害が発生しやすい区であります。

また、先週の台風、きのう調布で起きた震度5の地震など、大規模災害がたまたま中野で発生しないだけで、いつ中野を襲うかもわからない蓋然性を持っております。中野の防災力を向上させる必要があります。

それでは、初めに(1)豪雨予測技術を用いた警報システムの構築について伺います。

昨年度、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために、戦略的イノベーション創造プログラム(通称SIP)が創設されました。そのSIPの10個のプロジェクトの一つに、「レジリエントな防災・減災機能の強化(サブタイトル:リアルタイムな災害情報の共有と利活用)」というプロジェクトが立ち上がりました。

このプロジェクトの中で、「豪雨・竜巻予測技術の研究」があり、ゲリラ豪雨に対応するために高性能の気象レーダーで得られた降雨データを分析した水災害予測結果を用いて災害からの避難を促すものです。ちなみに、このゲリラ豪雨のプロジェクトは5年間行いまして、2014年度予算が5.1億円、今年度、15年が予算4.1億円程度で、これまで9億円を投じて避難システムを開発しています。

このプロジェクトでは、その避難システム、防災無線、SNSなどを用いて、住民に事前避難をしていただくという社会実験を行うものです。そして、現在、社会実験を行えるパートナー自治体を探しています。自治体からの予算の持ち出しはなく、水災害の予測情報を区民にお知らせできます。

そこで伺います。中野においては、環七地下調節池が完成し、水災害のリスクは著しく低下してきたものの、豪雨に弱い状況は変わっておりません。そこで、ぜひこのプロジェクトに中野区が参画し、防災力を向上させるというのはいかがでしょうか。中野区は、全国でも先進的な防災能力を持つことになると思われます。答弁を求めます。

3ページ目:「(2)大規模水災害に備えたタイムライン(防災行動計画)の策定について」