○鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 災害対策法に定めがありますとおり、防災は地域並びに住民の生命、身体、財産を保護するために行うものでございます。したがいまして、これに基づき優先順位をつけていくべきと考えております。ゲリラ豪雨の場合につきましては、降雨から浸水に至るまで短時間になりますので、初動対応といたしまして、浸水予測区域にいる区民等に対して、浸水予測を周知し、屋内の校舎などへの避難を促す、一次避難所を開設する、施設管理者に浸水予防措置を促すことなどを検討していきたいと考えてございます。

○加藤委員 中野区役所の防災担当者以外のユーザーがゲリラ豪雨発災時に優先すべき行動に関しては、タイムラインで策定していくということですが、いろいろと関係各所と協議していかなければなりません。タイムラインはそのコンセンサスをとるのが非常に大変だと思うので、頑張っていただきたいと思います。

タイムライン自体は日本において近年導入された考えですので、特にまたこのゲリラ豪雨というのは、これから初めて世界でつくろうというものでありますので、各主体によって研さんを積んでいかなければならないと思います。このタイムライン作成に当たっては、最初からがちがちに形式を固めたり、思い込みや思い入れが強く、改定を難しくするものじゃなく、関係者とよく協議してコンセンサスを得て、訓練、実際の発生時に伴う実践等の経験を積むことでPDCAサイクルをしっかりと循環させて、よりよいものに常にしていけるような仕組みをつくっていただきたいと思います。この業務自体は、今後の気候変動に伴う風水害に対する適応策の一つでもあり、中野区としてはすばらしい適応策を一つ得られるものだと考えております。

リスクマネジメントとクライシスマネジメントという言葉がありますが、ある分野の専門家によりますと、リスクマネジメント、リスク管理はその現象が発生するまでにとるべき対策、危機管理はその現象が発生してからの対策です。食の安全管理を例にとれば、不良品が紛れ込まないようにするのがリスク管理で、不良品が市場に出回ってしまい、謝罪会見とか商品回収をするというのはクライシスマネジメント、危機管理ということになります。ゲリラ豪雨においては、この豪雨によって被災しないようにするのがリスク管理で、被害が発生してその対応をとるのが危機管理です。このゲリラ豪雨の予測技術とタイムラインの関係ということで、ソフト対策におけるリスク管理体制は完璧となります。その後とるべき施策はハード対策のみになると思いますので、よい意味でその施策の選択肢は限られてきます。専門家の一人である私もできる限り注力させていただきますので、世界最高の水防システム構築に向けて努力していきましょう。以上で本項目の質疑を終わります。

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